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そろそろ中国語の日本語読みはやめよう


「チョウ・ゲイボウ」「ショウ・シイ」「ロウ・ロウ」……って誰?

答えは、映画監督のチャン・イーモウ(张诒谋)、俳優のチャン・ツィイー(章子怡)、ピアニストのラン・ラン(朗朗)でした。 それぞれの中国語を日本語読みするとこうなります。 違和感バリバリですが、多くのケースで中国語を日本語読みする習慣が残っています。 ですが、そろそろ中国語の日本語読みはやめて、原語に近い読みに変えませんか、というのが今回のテーマです。

日本語読みのダメダメなところ1 - 妙な日本語にマッピングされる

中国語を日本語の音読みで表現すると、かなり高い確率で妙な日本語の音にマッピングされます。 たとえば「云湖(雲湖)」。原語読みなら「ユンフー」ですが、日本語読みは「ウンコ」! こんな例は多数ありますね。

せっかくの美しい景色も「ウンコ」の音で台無し…… こうなる理由のひとつは、中国語の音節が日本語よりも短いからだと思われます。 2~3音節の言葉だと、高い確率で日本語の別の言葉の音とぶつかります。

日本語読みのダメダメなところ2 - 日本人以外には通じない

日本語読みの固有名詞は、日本人以外には当然通じません。 「アイ ハブ ビーン トゥ ムシャク」は何のことだかわかりません。无锡(無錫)はWuxi(ウーシー)だからです。

メディアの現状は?

NHKなど主要メディアは中国語を日本語読みしていますが、日本経済新聞はカタカナで原語読みを併記しているようです。 これについては、NHKに興味深い資料がありました。 https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/yougo/pdf/037.pdf この中にもありますが、冒頭の例のように、エンタメの世界では原語読みが主流になっているようです。 日本語としての語感や国際性を重視しているからかもしれませんね。 みなさんはどう思いますか?

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